★ ARNKAメール報第100号 2008.07.02
■ ルーマニアの拉致被害者家族が救出NGOを設立 ■


 ルーマニア人拉致被害者ドイナ・ブンベアさんの実弟で、ルーマニア在住のガブリエル・ブンベアさんから本会に寄せられた連絡によると、ガブリエルさんは2週間前の5月中に、拉致被害者の救出とその家族の支援を目的とするルーマニアで初のNGOを、現地で設立したということです。

 名称は、"Humanitarian Association for Saving the Kidnappings Victims and Searching Missing Persons Doina Bumbea " (略称:H.A.S.K.V.S.M.P. -Doina Bumbea) ということで、実姉ドイナさんの名前を冠しています。

 ガブリエルさん設立のNGOは、今後、世界の北朝鮮拉致被害者の救出を実現するための働きかけを行ってゆくと同時に、ルーマニアに二度と実姉ドイナさんと同じ悪夢を見る人が現れないように、ルーマニア人に起った北朝鮮以外による拉致・誘拐被害者の救出と被害者家族の支援を目指してゆくとのことです。

 ガブリエルさんの実姉ドイナさんは、タイ人拉致被害者アノーチャー・パンチョイさんと同じく、チャールズ・ジェンキンスさんの貴重な証言からその存在が明らかになった拉致被害者の一人です。

 ルーマニアからイタリアに渡り芸術家を目指していた1978年に、日本で個展を開催してやるとだまされて北朝鮮に連れて行かれました。北朝鮮では元米兵であるジェームス・ドレスノク氏の夫となりましたが、1997年にがんのために北朝鮮で死去したことが証言されています。(ドレスノク氏は現在も北朝鮮在住。)

 [詳細は「救う会全国協議会ニュース」(2007.03.22)ルーマニア人拉致被害者ドイナさんの身元判明 を参照]

 ドイナさんとドレスノク氏の間には、北朝鮮で生まれた子息(ガブリエルさんの甥)がおり、現在もドレスノク氏と共に同国内に居住していると見られています。

 現在北朝鮮拉致被害者が判明している国での救出NGO(被害者家族会を含む)の設立は、日本・韓国・タイについで4カ国目となり、特にヨーロッパ(=アジア以外)では初のケースとして大いに注目されます。

 本会は、ガブリエルさんのNGOに対して積極的な連携を行い、タイ・韓国・日本・ルーマニアの拉致被害者家族及び救出団体間の相互連携に一層の役割を果たして行きたいと考えています。

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1.タイ人拉致被害者アノーチャー・パンジョイさん個人史
  (タイ語版・英語版・日本語版)
2.北朝鮮拉致問題に関するタイ外相インタビュー記事日本語訳[2006年2月]
3.タイ人拉致被害者実兄の思い
  [2006年4月ReACH/CHNK共催ワシントン拉致被害者救援コンサートで読まれた手紙]
  (タイ語版・英語版・日本語版)
4.タイ外務省ウェブサイトの北朝鮮紹介ページ日本語全訳
  [タイ-北朝鮮関係の基礎資料]
5.タイ−北朝鮮貿易額統計2001−2005年
  [タイは04年より北朝鮮の対外貿易高第3位](タイ語版・日本語版)
6.日本の北朝鮮人権法タイ語訳
7.タイ人拉致問題パンフレット[A4両面三つ折用](タイ語版・英語版・日本語版)
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