★ ARNKAメール報第110号 2008.09.29
■ タイに脱出する脱北者が増加 ■


 タイは従来より、中国に逃れた脱北者が最終受入国への移送を目指すための脱出先としては、モンゴルと並び最大の脱出先です。

 2006年にはタイ当局発表の拘束数ベースで約1,000名の入国がありました。

 2007年の拘束数はタイ当局が公表しないため定かではありませんが、約1,500人を上回るものと見られています。

 その後、2007年末から2008年に入ってからは入国数が著しく減少に転じ、ほとんど途絶えることが多くなりました。

 しかし、2008年8月下旬から9月に入り状況が一転し、9月上旬には北部タイ国境で1週間に40人を超えるなど頻繁な入国があり、入国数がまた大きく増加に転じています。

 この背景には、中国に潜伏している30万人とも40万人とも言われる脱北者が、北京オリンピックのための治安管理強化により中国国内の移動が著しく制限されていたものが、移動できる状況になりつつあることがあると見られます。

 このような状況から、タイでは脱北者問題をより社会発信し、人権侵害から逃れた難民として社会認知を獲得する必要があります。

 本会では、タイ人を含む外国人拉致問題と脱北者問題を共に北朝鮮政府による人権侵害と見る切り口から、今年後半から来年前半にかけてタイ国内での社会発信と関係諸方面への働きかけをより強化して行く予定です。

 関係の皆様には、引き続きご支援をお願い申し上げます。

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1.タイ人拉致被害者アノーチャー・パンジョイさん個人史
  (タイ語版・英語版・日本語版)
2.北朝鮮拉致問題に関するタイ外相インタビュー記事日本語訳[2006年2月]
3.タイ人拉致被害者実兄の思い
  [2006年4月ReACH/CHNK共催ワシントン拉致被害者救援コンサートで読まれた手紙]
  (タイ語版・英語版・日本語版)
4.タイ外務省ウェブサイトの北朝鮮紹介ページ日本語全訳
  [タイ-北朝鮮関係の基礎資料]
5.タイ−北朝鮮貿易額統計2001−2005年
  [タイは04年より北朝鮮の対外貿易高第3位](タイ語版・日本語版)
6.日本の北朝鮮人権法タイ語訳
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