★ ARNKAメール報第160号 2009.12.21
アセアン諸国の賛成はなし 国連北朝鮮人権状況決議

 今年の国連北朝鮮人権状況決議は、2009年12月18日に国連本会議で決議され、5年連続で採択されました。

 賛成99ヶ国、反対20ヶ国、棄権63ヶ国、欠席10ヶ国でした。

 このうち、タイを含むアセアン全10ヶ国の対応では、賛成した国は1ヶ国もありませんでした。
 反対が4ヶ国、棄権が5ヶ国、欠席が1ヶ国でした。
 アセアン10ヶ国はこのように、賛成なし、反対と棄権がそれぞれ約半数ずつという結果になりました。

 反対国を見ると、今年の全反対国20ヶ国のうち、アセアン諸国が4ヶ国となり、5分の1を占めました。
 特にアジア大洋州からの反対国はアセアン4ヶ国以外には北朝鮮と中国のみであり、アセアン4ヶ国の反対が突出した構図となりました。

 アセアン諸国の対応の詳細は以下の通りです。

賛成 なし
反対 4ヶ国(ベトナム、インドネシア、マレーシア、ミャンマー)
棄権 5ヶ国(タイ、シンガポール、ブルネイ、フィリピン、カンボジア)
欠席 1ヶ国(ラオス)

 アセアン諸国は従来より内政不干渉を掲げ、人権状況でもそれぞれが何らかに問題を有してきたこともあり、国際舞台で特定国の人権状況を名指しで非難する動きには敏感だという経緯がありました。
 その一方で、アセアンは今年、アジア初の国際的人権枠組みとして「アセアン人権機構」を発足させました。

 北朝鮮人権状況決議の提出国である日本には、拉致や脱北でも北朝鮮人権状況に関係が深いアセアン諸国に対する、今後の一層の理解獲得が課題のひとつと言えます。 

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