★ ARNKAメール報第171号 ★ 2010.05.04
タイ政府が北朝鮮大使に対し拉致被害者帰還に言及

 関係筋が本会に明らかにしたところによると、2010年4月27日に行われたタイ外務次官補とアン・ソンナム駐タイ北朝鮮大使との会談で、タイ側は同大使に対して、タイ人拉致被害者アノーチャー・パンチョイさん(1978年にマカオから拉致)の帰還問題に言及したということです。

 2010年3月22日にタイ外務省で行われたカシット・タイ外相とアン北朝鮮大使との大使着任後初会談(アン大使は2010年1月下旬にタイに着任)では、カシット外相がアン大使に対し「二国間にはまだ解決されていない課題があり、この解決にも努めたい」と述べ、遠回しにアノーチャーさん帰還問題が二国間の懸案事項であることを伝えましたが、今回はさらに踏み込んだ格好です。
 新任のアン北朝鮮大使に対しては、着任以来初めてアノーチャーさん帰還問題が言及されたことになります。

 なお、タイ政府がアノーチャーさん帰還問題を北朝鮮側に言及するのは今回が初めてではありません。
 タイ政府は公式にはアノーチャーさんを「拉致被害者」とは呼ばずに「行方不明者」としつつ、2005年末のアノーチャーさん拉致判明以来、タイは首相・外相レベルで何度もアノーチャーさんの帰還について言及し北朝鮮と交渉してきました。
 今回の真新しさは、2010年1月末にタイに着任したアン北朝鮮大使に対しても、アノーチャーさんの件が明示的に言及され、タイ政府がこの問題を引き続き重視して行く態度が示された点にあります。

 タイは、日韓以外で北朝鮮に対して拉致被害者の帰還を政府間交渉している唯一の国です。
 タイ政府の動向は日韓の拉致問題解決交渉にも影響を与えるものと考えられ、少なくとも世界12ヶ国に渡る世界の拉致問題の解決の上でも注目されます。

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1.タイ人拉致被害者アノーチャー・パンジョイさん個人史
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2.北朝鮮拉致問題に関するタイ外相インタビュー記事日本語訳[2006年2月]
3.タイ人拉致被害者実兄の思い
  [2006年4月ReACH/CHNK共催ワシントン拉致被害者救援コンサートで読まれた手紙]
  (タイ語版・英語版・日本語版)
4.タイ外務省ウェブサイトの北朝鮮紹介ページ日本語全訳
  [タイ-北朝鮮関係の基礎資料]
5.タイ-北朝鮮貿易額統計2001-2005年
  [タイは04年より北朝鮮の対外貿易高第3位](タイ語版・日本語版)
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