★ ARNKAメール報第43号 2007.01.04 |
■タイ人拉致と脱北に関するタイ語翻訳書を 2007年前半に出版へ■ 本会ではタイ人拉致問題に関して、被害者アノーチャーさんに関する詳細な記述から最重要文献と見なされる『告白』(2005チャールズ・R・ジェンキンス著・角川書店)タイ語版の版権を2006年2月に取得し、タイで自費出版する準備を2006年を通して進めて参りました。 本会はさらに、脱北者5人に面接して北朝鮮国内で行われている自国民に対する人権侵害の実情を記録した貴重な英語書籍『アー・ゼイ・テリング・アス・ザ・トゥルース』("Are They Telling Us the Truth?")[編著:北朝鮮難民救援基金(LFNKR)・Database Center for North Korean Human Rights(NKDB) 出版:晩声社(日本)]のタイ語版権を、編著2団体から譲渡頂き、2007年度前半にタイ語版の自費出版を行なうことに致しました。 2006年末より翻訳作業を進めております。 両書籍は、2007年前半にタイ国内での出版ができる見通しとなって参りました。 本会がこの出版を手がける背景と理由は次のようなものです。 タイでは拉致被害者アノーチャー・パンジョイさん1名の存在が明確になっています。 タイは脱北とも関連が深く、2006年内には脱北者数百人がタイ当局に拘束されています。 しかしタイ社会では、北朝鮮に対する社会認識自体が極めて乏しく、そのため、拉致被害者アノーチャーさんに対する認識も、一介の貧しい出稼ぎ者が海外で事故にあった不幸な事例(出稼ぎ者が多いタイでは頻繁に発生している)という程度から、なかなか抜け出せない状況にあります。 脱北者(=北朝鮮当局による自国民への不当な人権侵害の結果国外へ逃れた難民)に関しても同様で、問題を生んでいる北の特異な体制や問題構造が、よく理解されない状況にあります。 そのため本会は今年、北朝鮮の「体制の実態」と「人権侵害の実態(拉致・脱北)」を結び付け、タイ社会に対して問題構造を正しく発信する活動に力を入れて参ります。 この重要な活動のひとつとして、重要基本書籍タイ版の出版プロジェクトを推進して参ります。 タイに直接関わりがある「拉致」(=外国人に対する人権侵害)と「脱北」(=自国民に対する人権侵害)の双方の書籍をタイ語で出版することにより、北朝鮮政府の体制と人権侵害の実態を2つの側面から浮き彫りにしてタイ社会に問うことが可能となります。 タイ社会で問題認識が高まることは、タイが北朝鮮に対して問題解決要求を強化することに繋がります。 これは国際連携の観点から、タイ人拉致問題の解決ばかりでなく、日本人・韓国人拉致を始めとした世界各国の拉致被害の解決にも大きく資するものと確信しています。 現在、上記タイ語版自費出版のためのご寄付をタイ国内外の支援者の皆様から受け付けております。 ご協力とご支援をなにとぞよろしくお願い申し上げます。 ■「アノーチャーさん個人史」韓国語版を配布しています■ 本会では、タイ人拉致被害者アノーチャーさんの生い立ちをまとめた「個人史」を、タイ語・英語・日本語で作成しておりましたが、韓国在住の韓国人ボランティアの手により、新たに韓国語版が完成しました。 メール添付書類にて無料で配布しています。入用の方は本会までメールでご請求下さい。 ------------------------------------------------------ ARNKA(アーンカ)メール報の定期受信は本会までメールでお申込下さい。ARNKA メール報が不要の方も同様にご連絡下さい。 ------------------------------------------------------ ARNKA配布資料 メールでお申込下さい。添付ファイルでお送りいたします(無料)。 1.タイ人拉致被害者アノーチャー・パンジョイさん個人史 (タイ語版・英語版・日本語版) 2.北朝鮮拉致問題に関するタイ外相インタビュー記事日本語訳[2006年2月] 3.タイ人拉致被害者実兄の思い [2006年4月ReACH/CHNK共催ワシントン拉致被害者救援コンサートで読まれた手紙] (タイ語版・英語版・日本語版) 4.タイ外務省ウェブサイトの北朝鮮紹介ページ日本語全訳 [タイ-北朝鮮関係の基礎資料] 5.タイ−北朝鮮貿易額統計2001−2005年 [タイは04年より北朝鮮の対外貿易高第3位](タイ語版・日本語版) 6.日本の北朝鮮人権法タイ語訳 7.タイ人拉致問題パンフレット[A4両面三つ折用](タイ語版・英語版・日本語版) ------------------------------------------------------ ARNKAの活動は支援者の皆様の寄付で賄われています。 拉致問題の一刻も早い解決のために皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。 ご寄付の振込先 口座名義:TOMOHARU EBIHARA(ARNKA) 銀行名:The Siam Commercial Bank 支店名:Payap University Sub Branch 口座番号:802−2−06137−3 ------------------------------------------------------ The Association for the Rescue of North Korean Abductees, Chiangmai(ARNKA) 北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイ 代 表 海老原 智治 (Tomoharu EBIHARA) Japanese Department,Payap University Super Highway RD., A.Muang Chiangmai 50000 Thailand infoarnka[@]gmail.com メール送信の際はかっこを外して下さい。 ------------------------------------------------------ |