★ ARNKAメール報第56号 2007.03.24 |
■「家族会」「救う会」がタイ訪問全日程を終了■ 2007年3月20日から訪タイしていた飯塚繁雄「家族会」副会長、西岡力「救う会」全国協議会常任副会長が、本日24日で以下の通り全日程を終了しました。 ARNKA海老原が全行程に同行しました。 3月20日 夕 チェンマイ着 3月21日 午前 タイ人拉致被害者実兄スカム・パンジョイさん宅訪問 スカムさん、スカムさん長男のバンジョンさんと面会 午後 チェンマイ県庁でトンチャイ副知事と会見 夜 チェンマイ市内で講演会 [タイ日友好フォーラムチェンマイ支部・ARNKA共催] 3月22日 午前 チェンマイのパヤップ大学学長と拉致問題意見交換 3月23日 午前 タイ外務省 シントーン東アジア第4課長及び北朝鮮担当者と意見交換 午後 バンコク市内で講演会 [タイ日友好フォーラム主催] 記者会見 3月24日 帰国 「帰ったら真っ先に好物のサラダを食べさせたい」スカムさん 飯塚「家族会」副代表、西岡「救う会」副会長の、21日午前のチェンマイでのスカムさんとの面会では、飯塚副代表からの今後の連携の継続と強化の呼びかけに対して、スカムさんは「今回の日本の家族会・救う会の訪問は大変うれしく、励まされた。何もしていないアノーチャーのような者を注射を打って縛って連れてゆくような国と指導者は正しいのだろうか? これからも日本と連携して行きたい。」と応じ、連携してゆく意思を改めて示しました。 スカムさん家族はまた、アノーチャーさんの好物だった青マンゴーのサラダを用意して飯塚副代表・西岡副会長を迎え、「早くアノーチャーに帰ってきて欲しい。帰ってきたら真っ先にこの好物のサラダを食べてもらいたい」と述べて、78年の拉致から29年にも渡って待ち続ける家族の心境を吐露しました。 21日午後のトンチャイ・チェンマイ県副知事との面会では、同副知事が「アノーチャーの問題は家族から支援を求める上申書を提出してもらい、それに基づいてタイ政府中央に取り次いで行きたい」と述べ、県としてもアノーチャーさんの問題を注視してゆく考えを示しました。 22日夜のチェンマイ市内での講演会(タイ日友好フォーラム・ARNKA共催)では、地元チェンマイ大学のタイ人学生を含むタイ人と日本人参加者約30名の盛況となりました。 講演にはアノーチャー甥のバンジョンさんのほか、2005年にタイ政府がジェンキンス証言等からアノーチャーさんを人物確定するに至った際の実務担当者であった、スラチャイ・ジョンラック元サンカンペーン郡長も急遽参加しました。 22日午前には、飯塚副代表・西岡副会長がチェンマイ市内でキリスト教系有力私立大学のパヤップ大学を訪れ、同大のプラディット学長と拉致問題を巡って意見交換しました。 同大はタイ人拉致が明らかになった直後の2005年12月、当時の学長が東京国際大会に出席する前のスカムさん・バンジョンさんを招き渡日前記者会見を主催するなど、アノーチャーさん拉致問題に当初から理解を示してきました。 プラディット学長は「たとえ被害者が1人であろうと複数であろうとこのような人権侵害を解決する重要性に軽重はない」「大学としてタイ人拉致被害者を招いた講演会開催することを検討したい」と述べ、大学としても今後のタイ人拉致問題解決支援を行なって行きたい考えを表明しました。 23日午前のタイ外務省シントーン東アジア第4課長と面会しました。 シントーン課長は「タイと北朝鮮の関係は国交樹立30年を超えているが、アノーチャーの件があり、通常の二国間関係にあるとは言えない。2005年以降我々も様々なレベルで北朝鮮に連絡してアノーチャーの問題を解決するよう圧力を与えている」とタイ政府の認識とスタンスを説明しました。 また、今後も日本と情報の連携を深めて行きたい考えを示しました。 昨年の国連北朝鮮非難決議にタイが棄権したことに関連して「タイはこれまでも特定の国を名指しした非難決議にはすべて棄権してきた。この棄権は必ずしも当該の決議にタイが反対することを意味するものではない」と述べ、タイの外交方針へ理解を求めました。 23日午後のバンコク市内での講演会(タイ日友好フォーラム主催)では、タイ人と日本人約60名が出席し満席の盛況となりました。 西岡副会長が国際的な連携で北朝鮮への圧力強化による拉致問題の解決を訴えたのに対して、ウィブーン同フォーラム会長(前タイ上院議員・2006年9月の軍事クーデターによる国会停止により失職)は講演終了後に、「解決方策に賛成する」「タイ国会再開後には、タイの議会レベルでも列国議会同盟で働きかけをして行くなどの可能性があるのではないか」とコメントしました。 ------------------------------------------------------ ARNKA(アーンカ)メール報の定期受信は本会までメールでお申込下さい。ARNKA メール報が不要の方も同様にご連絡下さい。 ------------------------------------------------------ ARNKA配布資料 メールでお申込下さい。添付ファイルでお送りいたします(無料)。 1.タイ人拉致被害者アノーチャー・パンジョイさん個人史 (タイ語版・英語版・日本語版) 2.北朝鮮拉致問題に関するタイ外相インタビュー記事日本語訳[2006年2月] 3.タイ人拉致被害者実兄の思い [2006年4月ReACH/CHNK共催ワシントン拉致被害者救援コンサートで読まれた手紙] (タイ語版・英語版・日本語版) 4.タイ外務省ウェブサイトの北朝鮮紹介ページ日本語全訳 [タイ-北朝鮮関係の基礎資料] 5.タイ−北朝鮮貿易額統計2001−2005年 [タイは04年より北朝鮮の対外貿易高第3位](タイ語版・日本語版) 6.日本の北朝鮮人権法タイ語訳 7.タイ人拉致問題パンフレット[A4両面三つ折用](タイ語版・英語版・日本語版) ------------------------------------------------------ ARNKAの活動は支援者の皆様の寄付で賄われています。 拉致問題の一刻も早い解決のために皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。 ご寄付の振込先 口座名義:TOMOHARU EBIHARA(ARNKA) 銀行名:The Siam Commercial Bank 支店名:Payap University Sub Branch 口座番号:802−2−06137−3 ------------------------------------------------------ The Association for the Rescue of North Korean Abductees, Chiangmai(ARNKA) 北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイ 代 表 海老原 智治 (Tomoharu EBIHARA) Japanese Department,Payap University Super Highway RD., A.Muang Chiangmai 50000 Thailand infoarnka[@]gmail.com メール送信の際はかっこを外して下さい。 ------------------------------------------------------ |