★ ARNKAメール報第77号 2007.09.22 |
■バンコク北朝鮮人権状況国際会議が全日程を終了■ 9月17日から開催されたバンコク北朝鮮人権状況国際会議(拉致と難民)が、21日の視察旅行の終了を持って全日程を終え、成功裏に終了しました。 今回の会議はタイで初の北朝鮮の人権状況に関する国際会議で、タイ国家人権委員会と国際会議実行委員会との共催で開催されました。 主な日程は以下の通りでした。 9月17日 タイの人権問題有識者とタイ人拉致被害者家族及び海外参加者間の内部会議(非公開) タイ外務省訪問 9月18日 国際会議 9月19−21日 視察旅行(脱北者の入国が頻発する北部タイの国境地帯及びタイ人拉致被害者の実家の訪問) 17日午前の会議には、タイの人権有識者として、 1.ソムチャイ・ホムラオー 元タイ弁護士協会人権部会委員長 2.スリチャイ・ワンケーオ タイ憲法起草評議会(国会に相当)議員・チュラロンコン大学社会研究センター所長 3.スティン・ノッパケート タイ国会人権委員会委員 を迎え、タイからはアノーチャーさん家族、海外からは韓国から朝鮮戦争拉致被害者家族会からチェ・クワンスク運営委員、NK Humanrights Detabase Center からキム・サンフン代表、日本の北朝鮮難民救援基金から加藤博理事長、特定失踪者問題調査会から真鍋貞樹専務理事、チャールズ・ジェンキンスさんらが参加し、活発な意見交換がなされました。 同日午後のタイ外務省訪問では、同省国際機関局社会課の人権担当であるシリラック氏が対応しました。 18日の国際会議はバンコク市内のホテルで午前9時より開会し、一般参加者にも公開されました。総計230人の出席者がありました。 一般参加者のほか、タイ政府関係者や在タイの各国大使館、国連機関からもオブザーバー参加がありました。 午前には脱北者の一層の救援を求める要請文を、午後にはタイ人拉致被害者の救援を求める要請文を採択しました。 講師には、拉致と脱北の両側面から北朝鮮人権状況に関する各国重要関係者が以下の発表順で講演を行いました。 1.ウィティット・マンターポーン 国連北朝鮮人権状況特別報告者 2.シン・ドンヒョク 元脱北者・強制収用所収監経験者 3.キム・サンフン NK Humanrights Detabase Center 4.チャールズ・ジェンキンス タイ人拉致被害者の目撃証言者 5.西岡力 救う会常任副会長 6.スカム・パンチョイ タイ人拉致被害者実兄 7.プラヌーン・スワンナパックディー タイ国家人権委員会副事務局長 8.プラウィット・シリトーン タイ入国管理局 9.クリスチャン・ウィトン アメリカ北朝鮮人権状況次席特使 10.ファン・ウヨ 北朝鮮難民と人権に関する国際議員連盟(IPCNKR)共同議長(ハンナラ党国会議員) 11.中川正春 北朝鮮難民と人権に関する国際議員連盟(IPCNKR)共同議長(民主党衆院議員) 12.ソムチャイ・ホムラオー 元タイ弁護士協会人権部会委員長 13.加藤博 北朝鮮難民救援基金理事長 14.三浦小太郎 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会 15.バンチョン・パンチョイ タイ人拉致被害者甥 16.海老原智治 北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイ代表 17.チェ・クワンスク 朝鮮戦争拉致被害者家族会運営委員 18.増元照明 家族会事務局長 19.真鍋貞樹 特定失踪者問題調査会専務理事 19日から21日には北部タイのチェンラーイ県・チェンマイ県に視察旅行を行い、複数の外国公館からを含む21名の参加者がありました。 19日にはバンコクから飛行機でチェンライ県に入り、タイ・ミャンマー国境に設置のメーサーイイミグレーションを訪問し、当局から最近の脱北者の状況とイミグレーションの対応状況についてのブリーフィングと意見交換を行いました。同イミグレーションには不法入国者の収容所が設置されており、北部タイ内で拘束された脱北者が収容されることで知られています。その後タイ・ミャンマーの国境を視察しました。 (当初予定のチェンライ県知事面会は先方の事情によりキャンセル。) 20日には、メコン川沿いのタイ・ラオス国境に位置するチェンセーン警察署を訪問し、署長より最近の状況と警察署の対応状況のブリーフィング、及び意見交換を行いました。その後メコン川でボートに乗り河上より脱北者の流入ルートを視察しました。その後チェンマイ県に移動しました。 21日には、チェンマイ県庁において、ウィラート副知事及び外務省・内務省・社会開発人間安全保障省のチェンマイ事務所代表者と面会し、拉致と脱北を巡り意見交換を行いました。その後タイ人拉致被害者アノーチャー・パンチョイさんの実家を訪問しました。 18日の国際会議の発言内容及び採択文は、後日報告書にまとめられ、冊子及びウェブサイトで発表される予定です。 会議プログラムは以下のウェブサイトもご参照下さい。 http://www.geocities.com/freenkbangkok/------------------------------------------------------ ARNKA(アーンカ)メール報の定期受信は本会までメールでお申込下さい。ARNKA メール報が不要の方も同様にご連絡下さい。 ------------------------------------------------------ ARNKA配布資料 メールでお申込下さい。添付ファイルでお送りいたします(無料)。 1.タイ人拉致被害者アノーチャー・パンジョイさん個人史 (タイ語版・英語版・日本語版) 2.北朝鮮拉致問題に関するタイ外相インタビュー記事日本語訳[2006年2月] 3.タイ人拉致被害者実兄の思い [2006年4月ReACH/CHNK共催ワシントン拉致被害者救援コンサートで読まれた手紙] (タイ語版・英語版・日本語版) 4.タイ外務省ウェブサイトの北朝鮮紹介ページ日本語全訳 [タイ-北朝鮮関係の基礎資料] 5.タイ−北朝鮮貿易額統計2001−2005年 [タイは04年より北朝鮮の対外貿易高第3位](タイ語版・日本語版) 6.日本の北朝鮮人権法タイ語訳 7.タイ人拉致問題パンフレット[A4両面三つ折用](タイ語版・英語版・日本語版) ------------------------------------------------------ ARNKAの活動は支援者の皆様の寄付で賄われています。 拉致問題の一刻も早い解決のために皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。 ご寄付の振込先 口座名義:TOMOHARU EBIHARA(ARNKA) 銀行名:The Siam Commercial Bank 支店名:Payap University Sub Branch 口座番号:802−2−06137−3 ------------------------------------------------------ The Association for the Rescue of North Korean Abductees, Chiangmai(ARNKA) 北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイ 代 表 海老原 智治 (Tomoharu EBIHARA) Japanese Department,Payap University Super Highway RD., A.Muang Chiangmai 50000 Thailand infoarnka[@]gmail.com メール送信の際はかっこを外して下さい。 ------------------------------------------------------ |