★ ARNKAメール報第84号 2007.12.18
■ タイからの参加者が日本での全日程を終了 ■


‐ 日本の北朝鮮人権問題啓発週間中の国際会議 ‐


 日本の「北朝鮮人権法」が定める「北朝鮮人権問題啓発週間」(12月10-16日)に日本国内で開催された複数の国際会議に、タイからバンチョン・パンチョイさん(拉致被害者アノーチャーさんの甥)、スラット・ホーラチャイクンさん(タイ国立チュラロンコン大学政治学部助教授)、ARNKA海老原の3名が参加していましたが、全日程を終了して17日に帰国の途につきました。

 3名が出席した国際会議等は次の通りです。

★  2007年12月10日(月)
 「第2回国際シンポジウム 北朝鮮拉致の全貌と解決」
 (共催:家族会、救う会、拉致議連)東京
 発表者:バンチョン・スラット・海老原

★  2007年12月11日(火)
 高村外相表敬
 救う会「東京連続集会」東京
 発表者:バンチョン・スラット

★  2007年12月13日(木)
 内閣官房拉致問題対策本部・法務省主催国際会議(東京)
 バンチョン・スラット・海老原が出席。傍聴のみ。

★  2007年12月14日(金)
 「国際会議 北朝鮮の人権状況の改善のために何が出来るか」
 (共催:北朝鮮難民救援基金、北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会、特定失踪者問題調査会、北朝鮮による拉致・人権問題に取り組む法律家の会)東京
 発表者:スラット・海老原

★  2007年12月15日(土)
 「北朝鮮の強制収容所の実態」東京
 (主催:北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会東京
 海老原が出席。

★  2007年12月16日(日)
 「北朝鮮人権週間講演会」
 (共催:北朝鮮難民救援基金、北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会、救う会宮城)仙台
 発表者:バンチョン・スラット・海老原

※ 日本国内での報道のとおり、12月10日の会議の後には「北朝鮮拉致問題解決国際連合」が、各国の家族及びNGOに参加を呼びかけ発足しました。

 タイからは拉致被害者家族のバンチョン・パンチョイさんが参加し、共同代表のひとりとなりました。

 ARNKAはこれに参加していませんが、タイの被害者家族支援の一環として、バンチョン・パンチョイさんの活動に対して引き続き支援してゆくことにしました。

☆ 海老原代表のコメント

 約1週間に渡り北朝鮮の人権状況に関わる多方面の会議に参加したことで、タイからの参加者は北の人権侵害状況について幅広い視点から体系的な理解を深めることが出来た。

 また、これまでになく幅広い内外の関係者との人的交流をを深めることができた。

 これは国際的な北朝鮮人権状況解決運動の流れにタイも位置づけられてゆくことを意味し、今後のタイと世界各国における拉致問題解決支援及び北朝鮮難民解決支援運動に、大きな意義を持つと考えている。

 タイでは2007年9月に初の北朝鮮人権状況国際会議が開催された。

 この会議は北朝鮮の人権状況という切り口から、拉致と脱北を共に取り上げることで、タイ社会に対して北の人権の実態を体系だって明らかしてゆく手続きを取り、拉致や脱北の問題は共に北朝鮮の人権侵害の中に位置づけ包摂して行くアプローチが取られた。

 今回の日本の北朝鮮人権週間に催された各事業は、トータルで見れば9月のタイでの国際会議のアプローチに強い類似を有している。

 今後の本会によるタイ国内での一層の問題解決の働きかけの中では、人権侵害の救援という普遍的な価値に訴えながら、幅広い北朝鮮人権NGOと連携し、タイが直面している拉致と難民の解決を主眼に、北朝鮮の人権侵害状況の実態を体系的に社会に提示し解決を働きかけてゆきたいと考えている。

 今回の日本の北朝鮮人権週間の流れを引き継ぐ第1弾として、2008年1月中にはバンコクにおいて、元強制収容所体験者とタイ人拉致被害者家族を講師招聘した中規模セミナーを開催する準備をしている。

 日時や場所が確定し次第メールニュースで発表したい。

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1.タイ人拉致被害者アノーチャー・パンジョイさん個人史
  (タイ語版・英語版・日本語版)
2.北朝鮮拉致問題に関するタイ外相インタビュー記事日本語訳[2006年2月]
3.タイ人拉致被害者実兄の思い
  [2006年4月ReACH/CHNK共催ワシントン拉致被害者救援コンサートで読まれた手紙]
  (タイ語版・英語版・日本語版)
4.タイ外務省ウェブサイトの北朝鮮紹介ページ日本語全訳
  [タイ-北朝鮮関係の基礎資料]
5.タイ−北朝鮮貿易額統計2001−2005年
  [タイは04年より北朝鮮の対外貿易高第3位](タイ語版・日本語版)
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