★ ARNKAメール報第89号 2008.01.15
■ 「金正日氏に会えるならアノーチャーの帰還を訴えたい」 ■


〜 タイ人被害者家族がチェンマイのセミナーで 〜


 本日2008年1月15日に、タイ・チェンマイ市のチェンマイ大学において、同大人文学部とARNKAの2団体共催による拉致問題学内セミナーが開催されました。

 拉致被害者甥のバンチョン・パンチョイさんとARNKA海老原が講師出席し、学生約150人が聴講しました。

 バンチョンさんはセミナーの席上、「家族はアノーチャーの生存を確信している」と述べると共に、]家族がタイ政府や地方行政から十分な支援を得られているとは感じられないという家族の心境を語りました。

 司会者の「もし金正日氏に会えるとしたら、最も訴えたいことは何か?」という問いに対して、バンチョンさんは「まずアノーチャーの帰還を訴えたい。家族は30年もの間待ち続け、私の父(アノーチャーさんの実兄スカムさん)も年老いてしまった。一刻も早く叔母を帰国させたい。」と述べ、アノーチャーさんを待ち続ける家族のつらく厳しい心境を吐露しました。

 アノーチャーさんはタイ国チェンマイ県の出身で、1978年にマカオから北朝鮮に拉致されました。

 その後、30年近く全く消息が分かりませんでしたが、2005年のチャールズ・ジェンキンスさんによる、約9年間に渡りアノーチャーさんと親しく交流したという証言と、ジェンキンスさんが北朝鮮から持ち帰ったアノーチャーさんの写真により、北朝鮮に拉致されていたことが判明しました。

 アノーチャーさんの一刻も早い救援が求められます。


■ タイの主要2大学で映画「めぐみ」を上映 ■


 2008年1月14日にタイ・バンコクのタマサート大学日本語学科において、同15日にはチェンマイのチェンマイ大学人文学部において、映画「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」タイ語字幕版の上映会が開催されました。

 タマサート大学の上映は、同大と在タイ日本大使館の共催で開催されました。

 鑑賞したのは、タイで唯一日本人拉致問題をフォローするワリントン准教授の学生約30人で、同准教授の講義で拉致問題を学んだ上でこの鑑賞会に参加しました。

 拉致問題を学んだ学生がさらに映画を鑑賞するという、問題理解に理想的な上映会となりました。

 チェンマイ大学の上映は、同大・在チェンマイ日本総領事館・ARNKAの3団体共催により開催されました。

 同大日本語学科及び政治学部の学生を中心に、約300名の学生が鑑賞しました。

 上映に先立ち、主催者側の各代表によるあいさつがあり、日本総領事館からは横田順子在チェンマイ日本総領事によるタイ語の開会あいさつがありました。

 ほとんどの学生は初めて拉致問題に触れましたが、上映会を通して多くの学生が、日タイが共に直面する人権問題である北朝鮮拉致問題の存在を知る貴重な機会になりました。

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1.タイ人拉致被害者アノーチャー・パンジョイさん個人史
  (タイ語版・英語版・日本語版)
2.北朝鮮拉致問題に関するタイ外相インタビュー記事日本語訳[2006年2月]
3.タイ人拉致被害者実兄の思い
  [2006年4月ReACH/CHNK共催ワシントン拉致被害者救援コンサートで読まれた手紙]
  (タイ語版・英語版・日本語版)
4.タイ外務省ウェブサイトの北朝鮮紹介ページ日本語全訳
  [タイ-北朝鮮関係の基礎資料]
5.タイ−北朝鮮貿易額統計2001−2005年
  [タイは04年より北朝鮮の対外貿易高第3位](タイ語版・日本語版)
6.日本の北朝鮮人権法タイ語訳
7.タイ人拉致問題パンフレット[A4両面三つ折用](タイ語版・英語版・日本語版)
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