★ 第一 「親子」
お父さんが、遠い所へ、行きます。

お竹は、お母さんと一緒に、見送っています。

★ 第二 「お母さん」
お竹の弟が、夜中に泣き出しました。

お母さんは、抱き上げて、色々と、慰めています。

お母さんのご恩を、忘れてはなりません。

★ 第三 「お父さん」
お竹が、可哀想な子を見ています。

この子には、お父さんがありません。

お父さんのご恩を、忘れてはなりません。

★ 第四 「自分のこと」
一郎が、お母さんの言う事を聞いて、本や筆を揃えて、学校へ、行きます。

自分のことは、自分で、せねばなりません。

★ 第五 「教師」
先生が、「遅刻してはなりません。」と、一郎に、言って聞かせました。

お母さんは、「先生の教えを、よく、お聞きなさい。」と、言いつけています。

先生の教えを聞かんと、良い人になれません。

★ 第六 「年寄り」
お梅と一郎とが、年寄りの落とした銭を、拾ってやっています。

年寄りを、大事に、せねばなりません。

★ 第七 「兄弟」
一郎の下駄の鼻緒が切れました。

お梅は、その鼻緒をすげています。

兄弟は、仲良くせねばなりません。

★ 第八 「食べ物」
お母さんが、「青い梅の実を、食べてはなりません。」と、言って聞かせています。

食べ物に、気をつけねばなりません。

★ 第九 「清潔」
身体を、きれいに、せねばなりません。

身体を汚くしておくと、病気になることがあります。

★ 第十 「正直」
正直な丁稚が、反物に、傷のあるのを、お客に知らせています。

この子は、大人になってから、立派な商人になりました。

★ 第十一 「決まり良くせよ」
お津留は、お絹の家で、遊んでいましたが、十二時に近くなったので、帰りました。

何事にも、決まり良くせねばなりません。

★ 第十二 「言葉遣い」
一人の子が、無礼な言葉を使いました。

他の子供が、それを咎めました。

言葉遣いを、慎まねばなりません。

★ 第十三 「約束」
文吉は、雨の降るのに、絵本を返しに行きます。

約束したことを、違えてはなりません。

★ 第十四 「人の過ち」
小太郎が、文吉のまりを無くして、詫びました。

文吉は、「過ちは仕方がない。」と言って、咎めませんでした。

人の過ちは、許さねばなりません。

★ 第十五 「悪い勧め」
「小屋に隠れていて、通る人を脅そう。」と、友達が勧めました。

文吉と小太郎が、それを止めました。

悪い勧めに、従ってはなりません。

★ 第十六 「友達」
小太郎が、文吉の疲れたのを見たので、風呂敷包みを持ってやっています。

友達は、助け合わねばなりません。

★ 第十七 「物を粗末に扱うな」
この子が、弁当箱を投げ出したので、壊れました。

「物を粗末に、扱ってはなりません。」と、姉さんが、教えています。

★ 第十八 「過ち」
正男が、火鉢に躓いて、土瓶をひっくり返しました。

過ちをしないように、気をつけねばなりません。

★ 第十九 「人のもの」
正男が拾った金を、落とした子供に返しています。

拾いものを、自分のものにしてはなりません。

★ 第二十 「生き物」
正男の妹が、猫をいじめているのを、正男が見つけて、止めています。

生き物をいじめてはなりません。

★ 第二十一 「日の丸の旗」
日の丸の旗は、日本の印であります。

良い旗ではありませんか。

★ 第二十二 「規則」
一人の子供が、土手に、登ります。

友達が、立て札を見て、それを止めています。

規則に従わねばなりません。

★ 第二十三 「天皇陛下」
天皇陛下は、陸軍や海軍の大演習に、御出になって、軍人の働きを、御覧になります。

天皇陛下の御恩を、思わねばなりません。

★ 第二十四 「勇気」
木口小平が、敵の近くで、少しも恐れず、三度まで、勇ましく、進軍のラッパを吹きました。

そのため、我が軍は、進んで、敵を打ち破ることが出来ましたが、小平は、弾に当たって、倒れました。

後で見たら、小平は、ラッパを口に当てたままで、死んでいました。

★ 第二十五 「勇気」続き
我が国の水雷艇が、闇の晩に、進んでいって、敵の軍艦三艘を打ち沈めました。

★ 第二十六 「人に迷惑をかけるな」
この子が、道ばたに、ゴミを捨てようとするのを、お父さんが止めています。

世間の人に、迷惑をかけてはなりません。

★ 第二十七 「良い子供」
この二人の子供は、先生に教えられたことを守りました。

お父さんとお母さんとが、それを褒めて、絵本を与えています。

2006年11月27日更新