★ ARNKAメール報第54号 2007.03.15 |
■タイ人拉致被害者アノーチャー・パンジョイさんの足跡(2)■ アノーチャーさんがバンコクでの出稼ぎ時に世話になり、失踪先マカオへ出稼ぎに行った経緯もよく知るA女史へのインタビューの後半です。 前半の送信から時間が開いてしまいました。 前半は、ARNKAメール報(49)2007.02.13 をご参照下さい。未受信の方は請求いただければ送信いたします。ご連絡下さい。 このメール末には、バンコクとチェンマイの「救う会」「家族会」講演会予定があります。 あわせてご覧下さい。 チェンマイ 3月21日(水)18:30−20:30 バンコク 3月23日(金)14:00−16:30 西岡力「救う会」常任副会長、飯塚繁雄「家族会」副会長出席。 チェンマイ講演はアノーチャーさん甥のバンジョン・パンジョイさんも出席。チェンマイはさらに、タイで唯一日本人拉致問題をフォローし昨12月の東京拉致問題国際会議にも出席した、ワリントン・ウーウォンタマサート大学準教授の追加出席が決定しました。 −−−−−−−−−−−−−−−−− ARNKA― アノーチャーさんは失踪する以前にも2回外国に行っていると聞いている。これはどこに行ったか知っているか? A女史 「これはよく知っている。マカオだ。他国には行ってない。」 ARNKA― アノーチャーさんが失踪したときにマカオへ同行した人を知っているか? A女史 「同行者は覚えている範囲では少なくとも7人だと思う。しかし、3ヶ月の短期で多くの人が入れ替わり行っていたので、この中で誰がいつ行っていたかよくわからなくなっている。 彼女らに会ってこういう話を尋ねるのは難しい部分がある。彼女らはみな、かつて風俗関係に従事した過去が今になって明らかにされて現在の生活が壊されることを恐れているからだ。 あなたも知っていると思うが同行者の1人ががテレビの取材を1度だけ受けた時には後姿で首の下までしかカメラに出さなかった。 みな今は夫も子供も持って別のところで落ち着いて暮らしていて、多分かつてのことは家族にも言っていないかもしれない。それが30年も経った今になって蒸し返されるのが嫌なのだ。」 ARNKA― アノーチャーさんが失踪したということはどのようにして知ったか? A女史 「失踪時にマカオに同行した一人から国際電話があって「イットはそっちに帰っているか?」と言ってきたので「帰ってきていない」と言った。その時の電話はそれだけだった。それから後にその人から手紙が来てイットが「ずっと帰ってこない」と書いてあった。 その手紙には「でもイットの実家の方には言わないでくれ。切符を買ってどこかに旅行に行ったのかもしれないし、帰ってくるかもしれないから。」と書いてあった。」 ARNKA― 失踪の経緯はどのようなものだったか聞いているか? A女史 「一緒にマカオに行った同行者が私に伝えたのは次のようなものだった。 失踪当日、イットが彼女にに「一緒に美容院に行こう」と誘った。しかし彼女は行きたくなかったので断り、部屋で寝ていた。イットは一人で美容院に出かけた。そしてそのまま帰ってこなかった。その日、後になって彼女がイットが行ったはずの美容院に行ったので尋ねたが、美容院ではその日イットは来なかったと言ったという。だから、部屋から美容院に行く途中でいなくなったのだと思う。 イットはマカオで彼女にに冗談めかして次のようなことを言ったことがあったそうだ。「今、私に客としてついている若い男がいる。チップをたくさんはずんでくれる。もし私が何時に帰ると言っておいた時間に帰ってこないことがあったら、警察に届けてくれ。」 この客はイットに毎回チップを5千ドルも払ってくれたと言う。それで、彼女はイットがいなくなったときに、きっとこの男とどこかへ行ったのだろうと思ったそうだ。」 ARNKA― 1977年にブアパーという名前からアノーチャーに改名している。この経緯を知っているか? A女史 「よく知っている。理由は彼女がブアパーという名前を古臭いと感じていたのと、当時バンコクでの彼女の客のほとんどが日本人・香港人・台湾人といった外国人だったが、彼らにはブアパーという名前は発音が難しくて覚えてもらいにくかったからだ。 そこで彼女はもっと日本人客に覚えてもらいやすい名前にしようとして私に相談してきた。それで私はいくつもの名前を考えて挙げていった。私はその中でアノーチャーが日本人にも発音しやすいのではないかと思って選び、勧めてやった。」 ARNKA― 1977年にアノーチャーさんは住居登録証の住所をAさんのお宅に移している。これはどのような経緯によるのか? A女史 「その年にイットが私のうちに住居登録を移したのか? それは覚えていない。その当時といえば私の方の住居登録に変更が多くが複雑なときだったし。」 ARNKA― マカオに行っていた女性たちが「福田」という名の日本人のことを言っていたことはないか。 A女史 「そのような覚えはない。彼女らの誰かに直接聞いた方がいいだろう。」 ■バンコクとチェンマイでの「救う会」「家族会」講演会予定■ 皆様ぜひご参加下さい。 広報チラシ(A4)があります。メールでお送りしますのでご請求下さい。 チェンマイ講演 2007年3月21日(水)18:30-20:30 出 席: 西岡力 「救う会」常任副会長・東京基督教大学教授 飯塚繁雄 「家族会」副会長 拉致被害者田口八重子さん(大韓航空機事件金賢姫の指導係)実兄 バンジョン・パンジョイ タイ人拉致被害者アノーチャー・パンジョイさん甥 海老原智治 支援団体ARNKA代表・パヤップ大学専任講師 会 場:看護学校 "Nakornping Aphibankit School of Nurse Aid"1F 会議室 (チェンマイ旧市街シンハラート通り。ワット・プラシン正面のプラシン通りとシンハラート通りのT字路を、ワット・プラシンに正対し右折約200M直進、左手。居酒屋「どんき」が入ったマンションDasa Court の向かい側。) 参加費:二十バーツ 共 催:タイ日友好フォーラムチェンマイ支部 北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイ(ARNKA) 申 込:どなたでもご参加いただけます。できるだけ事前にお申込下さい。当日直接参加も歓迎。 infoarnka[@]gmail.com まで。 送信には[ ]を外して下さい。 バンコク講演 2007年3月23日(金)14:00-16:30 出 席: 西岡力 「救う会」常任副会長・東京基督教大学教授 飯塚繁雄 「家族会」副会長 拉致被害者田口八重子さん(大韓航空機事件金賢姫の指導係)実兄 海老原智治 支援団体ARNKA代表・パヤップ大学専任講師 会 場:ホテル Grand Tower Inn 2F 会議室 (スクンビット通り BTSトンロー駅すぐ前) 参加費:二百バーツ(茶菓付) 主 催:タイ日友好フォーラム 申 込:どなたでもご参加いただけます。できるだけ事前にお申込下さい。当日直接参加も歓迎。 申込先 タイ日友好フォーラム jwcbkk[@]gmail.com まで。 送信には[ ]を外して下さい。 ------------------------------------------------------ ARNKA(アーンカ)メール報の定期受信は本会までメールでお申込下さい。ARNKA メール報が不要の方も同様にご連絡下さい。 ------------------------------------------------------ ARNKA配布資料 メールでお申込下さい。添付ファイルでお送りいたします(無料)。 1.タイ人拉致被害者アノーチャー・パンジョイさん個人史 (タイ語版・英語版・日本語版) 2.北朝鮮拉致問題に関するタイ外相インタビュー記事日本語訳[2006年2月] 3.タイ人拉致被害者実兄の思い [2006年4月ReACH/CHNK共催ワシントン拉致被害者救援コンサートで読まれた手紙] (タイ語版・英語版・日本語版) 4.タイ外務省ウェブサイトの北朝鮮紹介ページ日本語全訳 [タイ-北朝鮮関係の基礎資料] 5.タイ−北朝鮮貿易額統計2001−2005年 [タイは04年より北朝鮮の対外貿易高第3位](タイ語版・日本語版) 6.日本の北朝鮮人権法タイ語訳 7.タイ人拉致問題パンフレット[A4両面三つ折用](タイ語版・英語版・日本語版) ------------------------------------------------------ ARNKAの活動は支援者の皆様の寄付で賄われています。 拉致問題の一刻も早い解決のために皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。 ご寄付の振込先 口座名義:TOMOHARU EBIHARA(ARNKA) 銀行名:The Siam Commercial Bank 支店名:Payap University Sub Branch 口座番号:802−2−06137−3 ------------------------------------------------------ The Association for the Rescue of North Korean Abductees, Chiangmai(ARNKA) 北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイ 代 表 海老原 智治 (Tomoharu EBIHARA) Japanese Department,Payap University Super Highway RD., A.Muang Chiangmai 50000 Thailand infoarnka[@]gmail.com メール送信の際はかっこを外して下さい。 ------------------------------------------------------ |