凛とした日本の旗印

★ 目 次 ★
人生の原風景
先祖先達に学ぶ
世の中は役割分担
『大和ごころ』
教育は家庭から
『國體の本義』
「修身書」の活用
ARNKAメール報
(拉致関連@チェンマイ)
AVの愉しみ
管理人の日記
クロ仲間放送局
海外旅行記
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★ 先祖先達に学ぶ ★

★ 自然の恩恵
 人間は、神代の昔から変わることなく、自然の恵みを受けて生活しています。天智天皇、聖徳太子、紫式部、源義経、北条時宗、織田信長、徳川家康、赤胴鈴之助?、西郷隆盛‥‥etc.。みんな、富士山を眺めながら(実際に見たかは別にして)、人生を過ごしました。現代人がいま目にしている太陽や月も、これら偉人が見たであろうものと同じです。故郷の山河も同様です。景観は変わってしまったかもしれませんが‥‥。

 太陽・月・山・川・海といった見えるものから、空気のように見えないものまで、自然は子々孫々に受け継がなければならない人類共有の財産です。太陽・空気・水、どれが欠けても人間は生きていけません。自然の絶妙なバランスに護られているのです。

 これらを、当然あるものと考えていないでしょうか。自然は人間が創り出したものではありません。一度無くしてしまったら取り返しがつかなくなってしまいます。古代の人は、日食を怖がりました。お天道様が無くなったら元に戻せないと知っていたからです。古代人に習い、自然への感謝と畏怖の気持ちを忘れてはなりません。

 「天災は、忘れた頃にやってくる。」

寺田寅彦(東京帝大教授)明治11年生~昭和10年没

★ 人間は弱い生き物

人間は、一人では絶対に生きていけない。

 これは不変の真理です。なにがなんでも、子供のうちにわからせる必要があります。子を持つ親としての責務です。残念ながら、豊かで便利な現代社会においては、多くの人々がこのことを理解しないまま、日々の生活を営んでいるように思えてなりません。だから、親子間で殺し合うような悲惨な事件が起きてしまうのです、
 小野田寛郎元陸軍少尉は現在、「自然塾」において、子供たちに実体験させながら、この真理を教えておられます。さすがは、ジャングルの中を一人で生き抜いた元帝国軍人です。目のつけどころが違います。

 この世に自分しか人間が存在しない、と想像してみてください。いかに能力がなくてみじめな存在であるか、よくわかって謙虚な気持ちになれるはずです。
 まず、身に着けているもの。このうち、自分で作ったものがどれだけあるでしょう。住んでいる家。これも自分で作ったものではありませんね。勤めている会社。自分しかいないのですから、そんなものが存在するわけがありません。食事の支度。食材・食器・火力・調理具はすべて自分で作りましたか。そんなこと言われても無理ですよね。夜。お化けが出たらどうしますか。助けてくれる人は誰もいませんよ。怖くないですか。

 こうして考えると、自分の能力で作り出したものはほとんど何もなく、多くが先人とか見知らぬ人々の知恵や創造物に頼って生きていることに気がづきます。一人一人の人間は、ちっぽけで弱いんです。

★ 助け合う知恵
 たった一人の人間は、小さな能力しかなく弱い存在なのに、なぜこの地球上に人類が君臨しているのでしょうか。
 大昔から、助け合うことが力になる、という知恵をもっていたからです。原始時代の人々は、火を熾せるようになり、道具を使うことも覚えました。はじまりは、誰か一人が各々発明発見し、周りがそれを真似て人類間に拡がっていったと思います。注目したいのは、発明発見者が知恵を独占せず、仲間と共有した点です。なんでも独占しようとする他の生物と違って人間は、火や道具を共有し仲間同士が助け合って巨大なマンモスさえ倒してきました。

万人は一人のために、一人は万人のために。

 これを“相互扶助の精神”と呼び、生保営業職員が最初に教わる「生保事業の基本理念」です。趣旨に賛同する大勢(万人)が集まって一遺族(一人)を経済的に助けるのが生命保険制度です。しかし、加入者(一人)側からみれば不特定多数の遺族(万人)を助けていることになります。生保契約者は自分が死亡したときに備えて加入しますが、支払う浄財は見知らぬ大勢の遺族に回り、実は人助けをしているのです。
 お互いが助け合って生きていくことの大切さを知らねばなりません。

★ 生命(いのち)のリレー
 自分には必ず両親がいます。当たり前です。父母各一人の合計二人です。その両親にも両親がいます。自分からみれば、祖父母にあたる人です。父方と母方の祖父母各一組合計四人です。祖父母、つまり三世代前程度でしたら多くがご存命でしょうからすぐ思い浮かびます。しかし、その前になるともうわかりません。

 では、20世代前に遡ると何人になるでしょうか。ひまだから、計算してみました。

2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2=52万4288人

 さらに30世代前になると5億3687万0912人
 もっと遡って40世代前では2748億7790万6944人になります。
 これ以上遡ると、天文学的数字だからやめます。(電卓桁が足りず計算不能)

 世代間20年として、20世代はざっと400年です。年表でいくと17世紀頃になり、日本では江戸時代初期にあたります。徳川家康、水戸光圀、伊達政宗、沢庵和尚、宮本武蔵、松尾芭蕉たちが活躍していた頃で、忠臣蔵の大石内蔵助はまだ生まれていませんでした。この時代にも、52万4288人の自分のご先祖様が暮らしていたのです。
 30世代前となると、室町時代です。この頃の日本の人口が何人だったか知りませんが、5億3687万912人のご先祖様はいくらなんでも多すぎます。さすがにここまで遡ると個人名が特定できない以上、数字の遊びになってしまいます。おそらく同一人を重複して数えているのでしょう。

 それはともかく、数多くのご先祖様のうちたった一人でも欠けていたら、今の自分は生まれてこれなかったはずです。これは生命の奇跡としか言いようがありません。一人一人の生命はやがてつきます。しかし、生命そのものは親の代から受け継ぎ、子の代へと引き渡されていくのです。

生命は自分だけのものではありません。
祖先と子孫をつなぐリレーのバトンなのです。

2006年2月8日更新